
NovelAIで画像生成をしていて、こんな経験はないでしょうか。
「red hair」と書いたのに茶色っぽい。「blue eyes」がほとんど見えない。プロンプトに書いたはずなのに、思った通りに反映されない。 この問題、実は強調機能で解決できることが多いのです。
この記事では、NovelAIの強調機能の使い方を初心者向けに解説します。7,000時間以上の検証経験から、今からすぐ使える方法をお伝えします。
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強調機能とは?なぜ必要?
強調機能は、プロンプト内の特定要素に「重み付け」をして、AIにその部分を優先的に反映させる機能です。
なぜ強調が必要なのか
NovelAIは、プロンプトに書かれた要素をすべて同じ強さで処理するわけではありません。
そしてプロンプトが長くなると、こんな問題が起きやすくなります:
- 前半の要素は強く反映されるが、後半の要素は弱くなる
- 複数の要素が互いに打ち消し合って、どれも中途半端になる
- 重要な要素が、他の要素に埋もれてしまう
例えば、「1girl, red hair, long hair, blue eyes, white dress, smile, garden, sunset, flowers」というプロンプトでは、最初の「red hair」や「blue eyes」は比較的強く反映されますが、後半の「sunset」や「flowers」は弱くなりがちです。
強調機能を使えば、「この要素は絶対に反映してほしい」とAIに明確に指示できます。
基本の使い方【2つの方法】
NovelAIで強調する方法は2つあります。どちらも使えますが、方法1の方が正確に調整できるためおすすめです。
方法1:数値指定「数値::タグ名::」(推奨)
V4.5で最も推奨される方法です。数値で強さを細かく調整できます。
書き方
数値::タグ名::
例:
- 1.5::red hair:: 髪を赤く強調
- 2.0::blue eyes:: 目を青く強く強調
- 0.8::background:: 背景を控えめに
数値の意味と使い分け
0.5~0.9:弱める
要素を控えめにします。背景やサブ要素を目立たせたくないときに使います。
例:0.8::background::(背景を抑える)
1.0:標準
何も書かないのと同じです。デフォルトの強さです。
1.2~1.5:軽い強調
自然に目立たせたいときに使います。初心者はまずここから試すのがおすすめです。
例:1.3::red hair::(髪色を自然に強調)
1.6~3.0:しっかり強調
明確に強調したい要素に使います。1.5で効果が薄いと感じたら試してください。
例:2.0::sunset::(夕日をしっかり描く)
3.0以上:かなり強い
特定の要素を極端に強調したいときだけ使います。使いすぎると画像が不自然になります。
初心者のおすすめ:まず1.5から試す
強調が足りなければ2.0、それでも足りなければ3.0と、段階的に上げていくのがコツです。
※V4までは1.5を超えると画像が崩れやすかったのですが、V4.5ではより高い数値でも安定して生成できるようになりました。
複数タグをまとめて強調
複数のタグに同じ強調をかけたい場合、カンマで区切ってまとめて記述できます。
1.5::red hair, long hair, flowing hair::
※強調したい部分をまとめて「::」で挟んでいます。
これは上記のものと同じ意味です。
1.5::red hair::, 1.5::long hair::, 1.5::flowing hair::
前者のようにまとめて書く方が、プロンプトがすっきりして管理しやすくなります。
方法2:括弧方式「{}」
簡易的な強調方法です。数値方式ほど細かく調整できませんが、サッと書けて便利です。
※自分はこの方法ばっかり使っています。
波括弧 {} で強調
- {red hair} 少し強調(約1.05倍)
- {{red hair}} もっと強調(約1.1倍)
- {{{red hair}}} さらに強調(約1.16倍)
括弧を重ねるほど、強調が強くなります。
角括弧 [] で弱める
- [background] 少し弱める(約0.95倍)
- [[background]] もっと弱める(約0.9倍)
背景など、控えめにしたい要素に使います。
注意:丸括弧 () は強調記号ではありません
NovelAIでは () は強調に使いません。これはStable Diffusionという別の画像生成AIの記法です。NovelAIで () を使っても効果はないので注意してください。
※とはいえ、ぱっと見でわかりやすいので、自分は分かりやすく目立たせたい時に (1.5::red hair, long hair, flowing hair::) といった感じで使うことが多いです。
強調はどちらを使えばいい?
細かく設定したい場合は「数値指定」を推奨します。理由は以下の通りです:
- 正確に調整できる:1.5や2.0など、自分で強さを決められる
- 効果が分かりやすい:数値を見れば、どれくらい強調しているか一目で分かる
- V4.5の機能を最大限活用できる:「マイナス強調」などの新機能も使える
ただし、括弧方式も使える上に使いやすいので、慣れている方や簡単に書きたい方は括弧方式でも問題ありません。
「マイナス強調」で不要な要素を消す
V4.5で追加された新機能です。マイナスの数値をつけることで、その要素を除外したり、逆方向に振ることができます。
マイナス強調とは
通常の強調が「要素を強くする」のに対し、マイナス強調は「要素を弱くする、または逆方向に振る」機能です。
マイナス強調の書き方
-1::タグ名::
マイナスをつけるだけで、その要素を除外・反転できます。
例1:目を開けさせる
NovelAIでは、何も指定しないとキャラクターが目が閉じてしまうことがあります。
1girl, smile, -1::closed eyes::
「closed eyes(目を閉じる)」をマイナス強調することで、目が閉じる確率を大幅に減らせます。
例2:帽子を外す
キャラクターが通常帽子をかぶっている場合、帽子を外したいときに使えます。
1girl, red dress, -2::hat::
「hat(帽子)」をマイナス強調することで、帽子をかぶらなくなります。
例3:背景を詳しくする
シンプルな背景を避けて、詳細な背景を生成したい場合に便利です。
1girl, forest, -1::simple background::
「simple background(シンプルな背景)」をマイナス強調することで、背景が自動的に複雑になり、木々や草花などのディテールが増えます。
マイナス強調の数値の目安
-1:標準的な除外
最初はこの数値から試すのがおすすめです。
-2:強い除外
-1で効果が薄いと感じたときに使います。
-3以下:非常に強い除外
特別な理由がない限り、使わない方が安定します。
マイナス強調とネガティブプロンプトの違い
NovelAIには、不要な要素を除外する方法が以下のように2つあります。
方法1:ネガティブプロンプト(Undesired Content)
要素を「描かない」ようにします。完全に除外したい要素を指定します。
方法2:マイナス強調
要素を「逆方向に振る」機能です。除外するだけでなく、反対の効果を持たせることができます。
具体例で比較:
- ネガティブプロンプトで「Undesired Content: closed eyes」→ 目が閉じないようにする
- マイナス強調で「-1::closed eyes::」→ 目が閉じないだけでなく、目がより開く方向に振る
どちらも併用できます。確実に除外したい要素は、両方に書くとより効果的です。
強調レベル別の効果
実際に強調レベルを変えると、画像がどのように変わるのか紹介していきます。
例1:髪の色の強調
プロンプト例:1girl, [強調レベル]red hair, long hair, smile
0.8::red hair::
赤みが弱く、茶色がかった髪になります。赤髪を控えめにしたいときに使います。
1.0(red hairのみ)
標準的な赤髪です。何も強調していない状態です。
1.2::red hair::
やや鮮やかな赤髪になります。自然な範囲で少し目立たせたいときに最適です。
1.5::red hair::
鮮やかな赤髪になります。初心者が最初に試すのにおすすめのレベルです。
2.0::red hair::
非常に鮮やかな赤髪になります。1.5で物足りないと感じたときに使います。
5.0::red hair::
極めて鮮やかな赤髪になります。かなり強い強調なので、やや不自然になる場合もあります。
例2:表情の強度調整
プロンプト例:1girl, [強調レベル]smile
0.5::smile::
ほのかな微笑みになります。控えめな笑顔を作りたいときに使います。
1.0::smile::
標準的な笑顔です。
1.5::smile::
明るい笑顔になります。笑顔を強調したいときの基本レベルです。
2.0::smile::
満面の笑みになります。とても嬉しそうな表情です。
3.0::smile::
大笑いになり、口が大きく開きます。笑顔を最大限強調したいときに使います。
例3:背景要素の強調
プロンプト例:1girl, white dress, [強調レベル]sunset, beach
0.5::sunset::
夕日がほのかに見える程度です。背景として軽く入れたいときに使います。
1.0::sunset::
夕日が背景にあります。標準的な描画です。
1.5::sunset::
夕日が明確に主張されます。背景のメイン要素として描きたいときに使います。
2.0::sunset::
夕日が画面を支配します。ただし、キャラクターが暗くなる可能性があるので注意が必要です。
3.0::sunset::
夕日が画面全体を染めます。夕日がテーマの画像を作りたいときに使いますが、キャラクターとのバランスに注意してください。
初心者におすすめの強調範囲
抑制:0.3〜0.5
まずはこの範囲から試してみましょう。この範囲なら画像が崩れにくく、安定して生成できます。
抑制:0.7~0.9
要素を控えめにしたいときに使います。背景やサブ要素に適しています。
軽い強調:1.1~1.5
自然に目立たせたいときに使います。初心者はまずここから試すのがおすすめです。
中程度の強調:1.6~3.0
明確に強調したいときに使います。1.5で効果が薄いと感じたら試してください。
5.0を超える強調は、特定の要素を極端に強調したい場合のみ使用しましょう。通常は1.5~3.0の範囲で十分です。
実践:5ステップで完成
実際に強調を使って画像を生成する手順を解説します。
ステップ1:普通に書く
まず、強調なしでプロンプトを書きます。
1girl, red hair, long hair, blue eyes, white dress, smile, garden
ポイント
- 最初は強調を使わず、どの要素が弱いか確認する
- 要素を詰め込みすぎない(10個以内が目安)
つまずきやすいポイント
「とにかくプロンプトをたくさん書けば良い画像になる」と考えがちですが、要素が多すぎると、どれも中途半端になります。まずはシンプルに始めましょう。
ステップ2:生成して確認
基本プロンプトで画像を生成し、結果を確認します。
確認すべき点
- 髪の色は思った通りの色か?(薄すぎる、濃すぎる)
- 目の色ははっきり見えるか?
- 背景の要素(garden)は十分に描かれているか?
- 全体のバランスは良いか?
よくある問題と判断基準
- 「red hair」が茶色っぽい → 髪の赤みが足りない
- 「blue eyes」がほとんど見えない、または色が薄い → 目の強調が必要
- 「garden」の要素が弱い → 背景の強調が必要
この段階で、どの要素を強調すべきか明確にすることが重要です。
ステップ3:弱い部分を強調
確認した結果をもとに、弱い要素を強調します。
数値指定の場合
1girl, 1.3::red hair::, long hair, 1.2::blue eyes::, white dress, smile, 1.2::garden::
括弧方式の場合
1girl, {{red hair}}, long hair, {{blue eyes}}, white dress, smile, {{garden}}
ポイント
- V4.5では数値指定を推奨(より正確)
- まずは1.2~1.5の範囲で試す
- 一度に強調する要素は2~3個に絞る
なぜ2~3個に絞るのか?
すべての要素を強調すると、結果的に何も強調していないのと同じになります。また、強調する要素が多すぎると、要素同士が競合して逆効果になります。
最も重要な1~2個の要素だけを強調し、他は標準のままにすることで、メリハリのある画像が生成されます。
ステップ4:足りなければもっと強く
1段階の強調でも弱い場合は、さらに強調します。
数値指定の場合
1girl, 2.0::red hair::, long hair, 1.5::blue eyes::, white dress, smile, 1.5::garden::
括弧方式の場合
1girl, {{{red hair}}}, long hair, {{blue eyes}}, white dress, smile, {{garden}}
ポイント
- V4.5では2.0~3.0の範囲も安定している
- 5.0以上は特別な理由がない限り避ける
- 段階的に調整することで、強調しすぎを防げる
ステップ5:マイナス強調を追加(必要なら)
不要な要素があれば、マイナス強調で除外します。
1girl, 2.0::red hair::, long hair, 1.5::blue eyes::, white dress, smile, 1.5::garden::, -1::simple background::
マイナス強調を追加する理由
背景がシンプルになりすぎることを防ぎ、庭(garden)の要素をより詳細に描かせることができます。
完成:
これで、髪の色も目の色もしっかり反映され、背景も詳細に描かれた画像が完成します。
うまくいかないときの対処法
強調を使う際によくある問題と、その解決策を紹介します。
Q: 強調したのに変わらない
症状
- 1.2::tag:: で強調しても、ほとんど見た目が変わらない
- 意図した要素が依然として弱い
原因
- 強調レベルが弱すぎる
- プロンプトが長すぎて、強調の効果が薄れている
- 他の強い要素に埋もれている
解決策
- 強調レベルを上げる(1.2→1.5→2.0と段階的に)
- 不要なタグを削除して、プロンプトを10個以内に絞る
- 競合する要素をマイナス強調または抑制(0.8::tag::)で弱める
具体例
変更前:1girl, red hair, long hair, blue eyes, white dress, smile, garden, sunset, flowers, trees, sky, clouds
→プロンプトが長い
変更後:1girl, 2.0::red hair::, 1.5::blue eyes::, white dress, smile, garden
→不要な要素を削除し、重要な要素を強調
Q: 画像がおかしくなった
症状
- 色が異常に濃くなる
- 要素が強調されすぎて画像が崩れる
- キャラクターの顔が歪む
原因
- 強調レベルが高すぎる(5.0以上など)
- 複数の要素を同時に強く強調している
解決策
- 強調レベルを下げる(5.0→2.0、3.0→1.5など)
- 強調する要素を1~2個に減らす
- 括弧を減らす({{{}}}→{{}})
具体例
変更前:1girl, 5.0::red hair::, 5.0::blue eyes::, 5.0::white dress::, 5.0::garden::
→すべてを強く強調しすぎ
変更後:1girl, 2.0::red hair::, 1.5::blue eyes::, white dress, garden
→重要な要素だけを適切に強調
Q: マイナス強調が効かない
症状
- -1::hat:: と書いたのに、帽子が消えない
- -1::simple background:: と書いたのに、背景がシンプルなまま
原因
- マイナス強調の数値が弱い
- 他の要素が帽子を強く要求している(例:制服タグに帽子が含まれている)
解決策
- マイナス強調の数値を上げる(-1→-2)
- ネガティブプロンプトにも同じ要素を追加して、二重に除外する
- 帽子を要求するタグ(cap、beret など)を削除する
具体例
変更前:1girl, school uniform, -1::hat::
→効果が弱い
変更後:1girl, school uniform, -2::hat::
ネガティブプロンプト: hat
→マイナス強調を強化し、ネガティブプロンプトにも追加
Q: 括弧方式と数値指定、混ぜていい?
回答
混ぜてもOKですが、数値指定に統一する方が管理しやすいです。
理由
- 括弧方式と数値指定を混在させると、どの要素がどれくらい強調されているか分かりにくい
- 数値指定なら、一目で強調レベルが分かる
- V4.5の機能(マイナス強調など)をフル活用できる
どうしても混在させる場合の注意点
{{1.5::red hair::}} のように、括弧と数値指定を同時に使うと、効果が乗算されて予想外の強さになります。こういうのは避けましょう。
まとめ

この記事では、以下のNovelAIの強調機能について解説しました。
1. 基本:
1.5::タグ名:: または {{タグ名}} で強調
まずは1.5から試して、必要に応じて2.0、3.0と上げていく
2. 除外:
-1::タグ名:: で不要な要素を消す(数値指定のみ)
目を開けたい、帽子を外したいなど、除外したい要素に使う
3. 段階的に調整:
一度にすべてを強調せず、1~2個ずつ試す
強調する要素を絞ることで、メリハリのある画像が作れる
まずは髪の色(例えです)を 1.5::red hair:: または {{red hair}} で強調するだけでOKです。段階的に調整することで、思い通りの画像生成が実現できます。
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